q128_128マイカーローンには、複数の種類があります。その中に、残価設定ローンというものがあります。今回は、この残価設定ローンについて紹介します。どのようなローンか詳しくしり、利用していきましょう。

残価設定ローンとは?

残価設定ローンとは、契約時に数年後の残価、下取査定額を設定し、その分を差し引いた金額を分割で支払うローンになります。

つまり、ローン終了後の下取り価格を残価として据え置き、車両価格からその残価を差し引いた金額をローンで返済する方法です。ここで設定さえる残価は、車種やローン期間などによりディーラーが決めます。ただ、ローンの返済期間は購入者が決めることができ、自分の都合に合わせて3から5年の間で返済回数を選べるようです。

返済をしても、債務がありますので、自動車はユーザーの所有物にはなりませんので、下記の3つのプランから車の処遇を決めます。

  • 車両を返却する
  • 残価の80万円を一括で支払って車両を買い取る
  • 残価の80万円に対して、改めてさらにローンを組んで分割払いをしていく

残価設定ローンの仕組みは、いわゆるリース(賃貸)に似ていますので、低予算で新車に乗られるため、常に新車に乗りたいという方にはおすすめのローンとなります。

残価設定ローンの例に関して

車両価格が200万円で3年後の残価率が40%(80万円)とした場合、3年間で残価80万円を除いた120万円を支払うというものです。

しかし、ローン期間満了後も80万円の残価、つまり、債務がありますので、自動車はユーザーの所有物にはなりません。

そして、前述した3つのプランの中から、車の処遇を決めます。

残価設定ローンのメリット

残価設定ローンのメリットは下記の通りです。

  • 月々の支払が少なくなる
  • 契約終了時の買取額が保証されている
  • 他のマイカーローンよりも金利が低い場合が多い
  • 車検費用がかからないこともある
  • 3から5年で新車に乗り換えられる

残価設定ローンのデメリット

残価設定ローンのデメリットは、下記の通りになります。

  • 走行距離の制限がある
  • 事故や汚れなどの制限がある
  • カスタマイズが出来ない
  • 総支払総額が高くなることがある
  • 自動車の所有権はディーラーにある

走行距離などの制限ですが、この制限をオーバーしてしまったり、車に傷やへこみといった不備があったり、改造をしてしまった場合、残価の保証がされないことがあります。

最大のデメリットなのですが、契約終了時にディーラーに買取をしてもらった場合、総支払額がローンよりも少し高くなることがあるという点です。金利にもよるのですが、購入前にシミュレーションをした方がいいでしょう。

きちんと説明を聞き、デメリットも理解しなければ、後からトラブルになるので注意をしましょう。

まとめ

残価設定ローンに関してですが、月々のローン支払い額を安く抑え定期的に新車に乗りたいという方にとっては、非常にメリットの多いマイカーローンとなります。

しかし、例えば車での旅行が好き、車をカスタマイズして楽しみたいようなタイプの方には、この残価設定ローンは非常に不向きといえます。

結局、残価設定ローンはリースです。最終的に売ることを前提に考えて乗らなければなりません。