マイカーローンには、銀行/JA労金などから融資をしてもらう、金融機関のマイカーローンがあります。その他にディーラーローンというものもあります。今回は、このディーラーローンについて紹介をしていきます。
ディーラーローンとは?
ディーラーローンとは、例えばトヨタ、日産、ホンダなどの自動車ディーラーが直接取り扱っているマイカーローンのことです。ただ、直接とり扱っているといっても、ディーラーがローンなどの商品を提供しているというわけではなく、提携している信販会社が融資先になります。
特徴としては、非常に手続きが簡単です。面倒な手続きや書類準備などは、ほとんどディーラーが代理で行ってくれます。金融機関のマイカーローンと比べると審査が通りやすく、特定の車種に限り特別金利なども用意されていることなどもディーラーローンの特徴になります。
金利の相場としては4%~8%です。
例えば、新車(トヨタのプリウス)を60回払いで購入する場合の金利ですが、住信SBIネット銀行の変動金利であるのならば1.777%から3.975%になるのに対して、ディーラーローンの固定金利ならば店舗により金利が異なりますが、3.90%から7.80%になります。(2015年3月現在)。
ディーラーローンのメリット
ディーラーローンのメリットは下記の通りです。
- 金融機関より審査が通りやすい
- 金融機関のマイカーローンより審査が早い
- 簡単に申し込むことが出来る
- 土日祝日も対応してもらえる
- 車種や販売店によって金利が異なる
- 値引きしてもらえることもある
これらのメリットがあります。
ディーラーローンのデメリット
次にディーラーローンのデメリットを紹介していきます。
- 金利が高め
- 返済期間が短い
- 登録に必要な諸経費は先に現金払い
- 返済しないと所有権が無い
これらのことがディーラーローンのデメリットとしてあります。
ディーラーが提携ローンをすすめる理由
ディーラーが、ディーラーローンをすすめてくる理由というものを紹介します。
これは、ディーラーと提携信販会社の契約が大きく関係をしてきます。ディーラーは提携ローンを利用することで、提携している信販会社からディーラーの提携ローンを利用することで、提携している信販会社からディーラーにキャッシュバックが入る仕組みとなっているのです。
つまり、300万円のマイカーローンを5%の金利で5年返済した場合、金利として支払う額は40万円ほどになります。そのため、信販会社は40万を確実に得ることが出来るので、ディーラーへ数万円のキャッシュバックがあっても不思議ではありません。
返済期間について
ディーラーローンの大きな特徴の一つに返済期間が短いというものがあります。
ディーラーローンは、2年から5年が主流となります。これは、2014年の内閣府統計で、車の買い替え年数が平均7.7年によるところが大きいのでしょう。
一方、金融機関のマイカーローンの多くは、8年から10年の返済期間を設けています。
まとめ
ディーラーローンは、メーカー系列の信販会社が提供する自動車促進を目的としたローンになります。
メリットとしては、手間が少なく審査も優しい、ローンを利用することで付帯サービスをつけることが出来ることです。
ただ、ローンを返済するまで、車の所有権はディーラーにあり、金利は基本的に高く4%~8%程度であり、車種や販売店によっても金利が異なってきます。