銀行系のカードローンや消費者金融業者のカードローンをマイカーローンのようにして車を購入するというのは、そこまでお得な利用法ではありませんが、住信SBIネット銀行のカードローンのような低金利を売りにしているカードローンなどは、条件にもよりますがディーラーローンよりも安く借りることができる可能性があります。もちろん、使用用途を限定しているマイカーローンの方が低金利にはなります。今回はカードローンとディーラーローン、どちらが優れているのか見ていきましょう。
マイカーローンは銀行などの金融機関がもっとも低金利
マイカーローンを組む際に重要なのは、金利です。車のサポートやサービスの特典が付くとしても、ディーラーローンは銀行などの金融機関でマイカーローンを組んでしまい、別途必要なサポートやサービスに加入した方がいいでしょう。
1%金利が変わるだけで、総支払額は数万円単位で異なってきます。つまり、ディーラーローンを選んで特典としてサポートやサービスを受けるより、別途料金を支払いサポートやサービスに加入した方が、実はお得である可能性があります。
また、金利が高いよりも低いに越したことはありませんが、金利が安くてもJAマイカーローンのように、「保証料」というカラクリがある場合もあります。これは保証料が金利に上乗せされるので、一見するとお得ですが、よくよく調べると金利が1~2%程度、高いことになるわけです。
静岡銀行などの場合は、保証料込の金利を出していますので安心ですが、単純に金利の数字を見るのではなく、保証料などすべて組み込んだ金利を見て、比較検討をする必要があります。また、固定金利や変動金利などに関しても考える余地があります。
固定金利はマイカーローンを組んだときの金利が続く半面、変動金利よりは金利が高く設定されています。一方、変動金利は金融市場の動向で金利が変動しますので、場合によっては固定金利よりも金利が高くなることもあります。ただ、マイカーローンの返済期間を考えれば、そこまで大幅に金利が変動する可能性は低いといえます。
マイカーローンを組むのであれば、ディーラーローンよりも銀行などの金融機関から融資をしてもらいマイカーローンにした方が、様々な面で優れていますので、第一に検討するべきは銀行などの金融機関のマイカーローンです。
ディーラーローンとカードローン
銀行などの金融機関のマイカーローンの審査に通らない場合、検討すべきなのがディーラーローン、もしくは銀行系のカードローンです。
ディーラーローンに関しては、年利が4%~7%程度になります。しかし、場所によっては年利10%を要求するケースもあります。ディーラーローンは金利優遇サービスなどを期間限定で行っていたりしますし、交渉により金利を抑えることができますが、特別にそのようなことをしないのであれば、金利は高くなります。金利が高い方がディーラーの利益になりますので、高い金利で契約を結ぼうとします。
では、カードローンですが、消費者金融業者のカードローン(キャッシング)に関しては、年利15~18%なので、ディーラーローンよりも金利が高くなります。そのため、マイカーローンの代わりにすることはできません。
しかし、銀行系のカードローンの場合は、例えば住信SBIネット銀行のカードローンならば年利0.99%~7.99%になります。下限金利である年利0.99%にはならないとしても、上限金利の年利7.99%の場合、ディーラーローンより少し高金利、場合によっては低金利となるケースもあります。
ディーラーローンと銀行系カードローン、どちらがいいのか?
問題になるのが、ディーラーローンとカードローンどちらがいいのかです。
交渉によって、金利を低く抑えることができるのであれば、ディーラーローンの方が優れています。ただ、金利がそこまで変わらないのであれば、銀行系のカードローンの方が有利といえます。
この理由としては下記の2点があります。
- 車の所有権を手に入れることができる
- 繰り返し利用することができる
ディーラーローンの場合、ローンを返済しなければ車の所有権を手に入れることができませんので、お金に困ったからといってすぐに車を売りに出すことができません。
また、カードローンの場合は、限度額内であれば繰り返し利用することが出来ます。使用用途は自由なので今後の車検の費用から他の生活費にも流用することができる自由度の高さも魅力的です。マイカーローンを組んだ後の生活も考えると有利になります。
ただし、何よりも重要なのは低金利であることです。ディーラーローンと銀行系カードローンの金利が拮抗している場合は、カードローンの方が有利な面がありますが、ディーラーローンの金利が低ければ、わざわざ銀行系のカードローンを利用するメリットはありません。
まとめ
マイカーローンですが、銀行などの金融機関から融資をしてもらい車の購入資金にするのがもっともすぐれています。
しかし、銀行などの金融機関の審査に通過しなかった場合、ディーラーローンと銀行系のカードローンの2つの選択肢があります。ディーラーローンの方が一般的に金利は低いのでディーラーローンの方を選ぶべきです。
しかし、金利が拮抗していて他に手段がないのであれば、下記の理由で銀行系のカードローンが優れています。
- 車の所有権を手に入れることができる
- 繰り返し利用することができる
この2点において銀行系のカードローンが優れています。
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